ツリデルタトーキョーの釣具を売りに行くという動画をご覧いただきましたか?
今回はこの動画のなかで「ブログに書く」と言っていたスコーピオンロッドについて話していきたいと思います。
まだの方は動画を観てから読んでください。
期待された新生スコーピオン
2019年にシマノの新製品として復活を遂げたスコーピオンブランドのロッドです。
青シャウラのブランクスを流用して、高品質でありながら低価格ということで発売前から注目されていました。
案の定、発売されたら即完売。
ネットではプレ値がつくほどでした。

出典:スコーピオン[Scorpion]|バスロッド|ロッド|製品情報|シマノ -SHIMANO-
僕はこの1年で合計3本のスコーピオンロッドを購入し、結果的にそのすべてを手放しました。
- 1703R-2(ベイト)
- 1652R-2(ベイト)
- 2651R-2(スピニング)
1本ずつその理由を語っていく前に、大元となるスコーピオンロッドがイヤになった話をしたいと思います。
ぶっちゃけて言うとそれがすべてであって、1本ずつの細かい理由なんておまけ程度と考えていただければいいと思います。
なぜ手放したのか?
最初に伝えておきたいこととしては、これはあくまでも僕個人の感想です。
スコーピオンが好きで使っている人もいれば、僕と同じように共感してくれる人もいるかもしれません。
もちろん買ったときはそんなことを微塵も思っていなかったですし、時間が経つにつれて僕の感覚・価値観が変わってきたんだと思います。
時代遅れのフォアグリップ

出典:スコーピオン[Scorpion]|バスロッド|ロッド|製品情報|シマノ -SHIMANO-
フォアグリップがなんであんなに長いんでしょう?
釣り道具はロッドにしろ、リールにしろ、ルアーにしろ、進化をし続けています。
昔のロッドならあの長さ(大きさ)のフォアグリップが当たりまえだったと思います。
ですが、もう2020年になろうとしています。
来年には東京オリンピックが開催されます。
昨今のロッドでフォアグリップはリールを止めるための役割でしかなく、ロッドの軽量化を図るために縮小されてきました。
小さいからといって耐久性が落ちるといったことも、使っていくうちに緩んでしまうことなんてないように思います。
じゃあ〜なんであんなに大きいんだろう……。
もしかしてスコーピオンは進化することをやめてしまったのではないか?
そんなことを考えていたら、だんだんと気持ちの変化が芽生えてきました。
「スコーピオン(ワールドシャウラ)はあれがいいんだよ!」という人もいると思います。
もしかしたら、昔ながらの見た目のほうがいいっていう人のほうが多いかもしれません。
それでも僕は使っていくうちに過去のデザインが古臭く感じるようになってしまって、現代チックなデザインのほうがかっこいいと思ってしまうようになりました。
フリースタイルがゆえのつまらなさ
魚種やフィールドを問わない、ルアーフィッシングにおける万能ロッドとしてスコーピオンは復活しました。
ワールドシャウラはさすがに手が出ない……そんな人には待ちに待った存在です。
僕もそのうちのひとりでした。
スコーピオンを買っておけば、ブラックバスをメインにしつつ、シーバスやピーコックバス、バラマンディ、アカメといったほかの魚種にもいずれ挑戦できると考えていました。
「まさに夢のようなロッドではないか!」と思っていました。
ですが、現実問題としてシーバスはまだしも、ピーコックバスやバラマンディ、アカメといった釣りにいく機会なんてそうそうなく……。
残ったのは、バス釣りでスタメンになりきれないスコーピオンでした。
とくにレンタルボートでのバス釣りにおいてタックル構成を考えるときに、スコーピオンは突出した役割がない分、ものすごく中途半端な存在です。
「とりあえずなんでもできるからコレつけておくか」といったタックルにテンションも上がりません。
器用貧乏的な扱いづらさが目立ちます。
さらに言うなら、並べた何本ものタックル(ポイズンアドレナやエクスプライド)のなかに大きなフォアグリップのコルクストレートが混じっているのを見ると、ものすごく違和感が……。
時間が経つにつれて自分の価値観が変わってきて、イヤになりました。
いま書きながら考えてみても、見た目(デザイン)による部分がいちばん大きいかなと思います。
せっかくの趣味ですから、自分がモチベーションを高く、ワクワクしながら釣りができる道具を使いたいですよね。
各種ロッドのいいところ・悪いところ
ここからはそれぞれの番手の細かい部分を話していきたいと思います。
1703R-2
いちばん気になったのは273mmというグリップエンドの長さです。
キャスト時の持ち替えのときにグリップエンドが腕や体に当たる、ショルダーバッグのヒモに引っかかるという煩わしさを感じました。
リーリング時にも中途半端な長さで脇に挟むこともできず、体勢を変えたときにちょくちょく脇腹に当たるのが気になってしかたがありません。
また、ヘビーバーサタイル用のロッドとして買いましたが、使ってみたら思ったよりもスウィートスポットが重めです。
シマノ公式サイトの適合ルアーウェイトは10−40gと表記されていますが、いちばん気持ちよく使えるのは1ozからといった印象。
2ozクラスのビッグベイトだってオーバーヘッドでフルキャストできます。
ただ、僕が求めていたものとはちょっと違ったので、手放すことにしました。
このロッドはYouTubeでインプレ動画を出したあとに、知り合いの視聴者の方にサイン付きで譲りましたw
当時はスコーピオンはどこも品切れ状態で手に入らなかったので、かなりお得なお買い物だったかと思います。
一度は手放してしまいましたが、もし今後本当に海外で釣りをする機会があるなら、もう一度買ってもいいかなと思えるロッドです。
1652R-2
この竿はとてもよかったです!
とりあえずクランクベイト、スピナーベイト、バイブレーションといった巻き物をやる分には文句のつけどころがありません。
6.5フィートという長さもちょうどよく、オカッパリでもボートでも使えるところが評価できます。
スコーピオンロッドはしっかりとルアーの重みをベリーに乗せてキャストできるウェイトがいちばん気持ちいいです。
3/8ozのハードプラグはベストじゃないけどベター、3/8ozのスピナーベイト(15gくらい?)からがベストウェイトといったところでしょうか。
正直売らなくてもいいと思えるロッドではありますが、じつは折れちゃったんですよね……。
根掛かりを外すためにバサバサとロッドを動かしていたらポキっとティップが……(ヤマティがw)
そのことも重なって、修理に出して戻ってきたタイミングで手放すことに決めました。
2651R-2
オカッパリ用のなんでもスピニングロッドとして買いました。
“なんでも”と言っても基本的な使いどころはワームです。
2651と1652の2本を持ち歩いてオカッパリするとか、最高にかっこいいじゃないですか!
最高にかっこいい……と思っている時代が僕にもありましたw
このロッドはワーミングにとことん向いてません。
なぜ向いてないか挙げられる理由としては、まずレギュラーテーパーであるからです。
ネコリグやダウンショットなどの底物でアクションを加えるときに、どうしても繊細に動かすことができません。
さらにそれに拍車をかけるように、大口径ガイドが採用されています。
ロッドワークのアクションの伝達がそこでラグを生んでしまいます。
文字で説明するのがものすごく難しいのですが、要するに操作性がよくないってことです。
テーパーの違いやロッドの細かい仕様なんて、いままでたいして気にしたことはなかったのですが、これはかなり違いを感じます。
明らかにポイズンアドレナのスピニングのほうが使いやすい……。
2651で野良ネズミとかもやってみたんですが、正直しんどいです(汗)。
繊細なアクションについては、やはりバス専用ロッドのほうが分があると言っていいでしょう。
まとめ
悪いところばかり目立つ内容でしたが、最後にいいところも言っておきます。
スコーピオンロッド全体に言えることだと思いますが、魚をかけてからの安心感はこれまで使ってきたロッドのなかでピカイチです。
1652、2651ともに魚をかけましたが、ロッド全体でオートマチックに魚の動きをいなしてくれます。
ふだんバラしグセのある僕でも、スコーピオンのときはなぜか安心してやり取りができ、キャッチすることができました。
2019年でシマノで売れたロッドは間違いなくスコーピオンだと思います。
ですので、おそらく2020年に追加番手がくるでしょう!
僕は……買うことはないでしょうw
これからもこのブログは、動画にするほどでもないようなこと、裏話的なこと、釣りで感じたことを岩田ジュビ漏が自由気ままに書き綴っていきます。
もしよろしければまた覗きにきてください。
それじゃあまた。
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